宝塚day クリエーターの視点で観る!

ルールや忖度、暗黙の了解なしに、私見で心のまま書きます。全組観劇東宝組。(➕別箱、大劇場)仕事はクリエイティブ関連。

ちなつの青い車故障!トラブルに負けず、より舞台性能上げてきた。


本日が月組マイ楽となりました。



今日は、まあ色々とレア回となりました〜


それは後ほど。



(下記、感想は個人的感想ですのでよろしくお願いします)



1本ものとしてのバランスの良さと
演者のお芝居力で、
数回目でも涙する人が続出していると月担さんに聞いた。


何回も見た後でも涙するというのは
それだけお芝居の月としても
毎日毎日のお芝居や思いが更新され熟成されてるということだし
演者さんたちの思いが観客に伝わっているということ。


いつも新鮮味があるということなのでしょうね。





注目は?


私は先に大劇場の観劇ができず、
配信見てからの東京公演リアル観劇となってしまったので
演出通りの構図を脳が覚えてしまっていたので
できるだけ、リアル観劇日は配信で映らない下級生や
配信で抜かれなかったシーンのちなつさんや、
ぱるくん、彩みちる、
まゆぽん、あみちゃんなどに注目した。





ちなつ(鳳月 杏)爽やかで圧巻なワル


この演目はちなつさんがいなくては厳しいと毎回思っているのだが、
嫌われ役とは思えないほどのすっきり感や
男らしさというものがある。
あまのじゃくで不器用さもなんか嫌いじゃない。


次々と金目のものを悪党に渡して行くシーンは毎回圧巻。


この嫌みのない上流階級感を出せる演者は
ちなつさんしか思いつかない。


「俺たちはあの青い車で来たんだ」あれ?車どこ?


ちなつの青い車が途中から故障!


「俺たちはあの青い車で来たんだ!」というセリフで
車なしでの迫真の演技は
もう、まるで
そこに車があるかのような熱演!


あれ、青い車見逃した?と
観客は思うくらい。


やはり、初見の人はわからなかったようですが
ちなつの運転姿ファンの私や月担は
すぐに「あら」とわかってしまいます。^^;


途中から青い車はガタガタとやばみはあったけど、
どうにか車は休演にならず頑張ったが
マートルの事故後、青い車は一切お出ましはなかった。omg!



最後には、『舞台機構の不具合のため一部演出の変更』という
アナウンスがあったけど初見の皆さんは
全く分からずとのこと。


さすが!ちなつさんやわ。


車がないのでレアな新シーンとなった。


車を運転するというちなつのお宝シーンが2回くらい減ったけど


歩いて墓地に来たし、演出にはないタバコのシーンなど


新シーンを見れたから超レアだった。



(元々の墓地のシーンはデイジーはトムと一緒に青い車で来て、
デイジーがバラを投げ捨てて
ほなさいなら!という感じで
車でビュイーンと去るという演出



しかし、
車がないので
デイジー、トム、ヒルダ(夏月)が墓地に歩いてやってきた。



歩いて来てからの新シーンは
いつもより秀逸で心打たれた。




ほんと、すごいレアな新シーンだった。




彩みちるのたおやかさしなやかさ

また、ジョーダン彩みちるという演者は


今回の役で「たおやかな強さと洗練感」を


大幅に押し出してきたので


すごく毎回魅力的だった。


とにかく洗練されている!


古臭さがなく、好印象であった。



演技派月城かなとの化粧の透明感


「古臭くなく」という言葉の流れで言うと


ギャツビー月城の化粧の巧さと洗練さが


とてもいい。


ギャツビーという演目は昔風味があるので
トップの月城の化粧の洗練みで
なぜか古臭さがなく
新・華麗なるギャツビーとなっている気がした。


毎回、化粧の抜け感に磨きがかかり
厚ぼったくなく品格があり
表情がよくわかる薄化粧で美しい。


近くで見ても遠くから見ても
透明感が群を抜いている。




まゆぽん(輝月ゆうま)イケオジがすぎる


ウルフシェイムまゆぽんに関しては


もうイケオジそのもので


毎回毎回目を奪われるのだが、


貫禄、実力、は映画の世界の役者のよう。


ふとした表情がすでにワルのおじさまなのだ。



あみちゃん(彩海せら)はカメレオン演者


エディあみちゃんは、
弱々しい男の子と他の役とのギャップがすごすぎて
やっぱカメレオンな役者さんだと
強く印象付けた。


やや小柄なのが残念だけど、
それを感じさせない魅力と
パワーとのぞみんDNAを持っていますな。



ぱる(礼華はる)はそのままでいい


ビロクシーぱるくんはもう立っているだけで


目立つし、本当に姿勢が完璧!


ますます期待します。


どうしても BTSみを感じてしまいます。


シャープな瞳で背が高いのでね〜


どこにいても探せます。


セリフ少なくても。



デイジーの本音は?



回数を重ねて観た総括感想としては
「好きだけど一緒にはなれない」ということは
リアルデイジーにはわかっているんだなということ。



デイジーにとって
結婚と恋は違うと観念しているから
その観念が哀愁となり
所々で伝わってきた。



身の丈を恋だけで超えることって厳しいのだね、と。



現代劇でも家柄の違う男女の恋愛の場合
数年経つと二人の価値観が違ってきて
すれ違うという物語があるが



どちらかが成長していなくて
どちらかが成長していると
成長した方は、もう昔には戻れないのだわね。



しっかし、ソワレは夜なので、余計に染み入るわ。




白いバラのくだりは、毎回、心に響く。