宝塚day クリエーターの視点で観る!

ルールや忖度、暗黙の了解なしに、私見で心のまま書きます。全組観劇東宝組。(➕別箱、大劇場)仕事はクリエイティブ関連。

♡「Never Say Goodbye」真風さんの抜け感

Never Say Goodbye
大千秋楽おめでとうございます。


私は東宝観劇5回+配信1回観させていただいた。(むら2回分は中止)
チケットのご縁には感謝である。


真風さんへの感想は
至高の演技力は当然なのだけど、
今回は「抜け感」を感じた。


真風さんのお芝居や歌ダンスは芸術性が高いから、
抜け感があるとさらに別格レベルの風格と洗練さを感じる。


技術や表現力が高いからこそできる上級しか出せないこなれ感。
バランスの良い隙間感、ノスタルジック感がある。
熟達だからできるのだ。


フォーマル高潔さの中にナチュラルさ・雰囲気の柔らかさを出す時もあるし。


この粋な抜け感って軽々とやってのけるのではない。


「スターだから一人かっこよくナチュラルさや抜け感やこなれ感を出して目立とうとしてる」という他の業界であるような安易なものではない。



6回観劇の中で全て違ったところで「ナチュラルで粋な抜け感」を発見したので
魂が震えた。


「あ〜〜〜これこれ!ここ、ここ!」と言う風に
見つけられるようになった。
※いつか書いてみたいけど、もうすこしあたためておきたい。


真風さんって
もうすでに
舞台に立ってるって感じじゃないんだろうね。きっと。


ちょっとリビングで歌って踊る感覚、、


天才にしかできないわ。

◇宝塚から日本のテレビ・映画界へ行くのは覚悟が必要。

先日、上野樹里さんの「持続可能な恋ですか?」を
オンデマンドで見た。


柚希礼音さんがちょい役で出ていたが、
声がテレビ向きではなかったな〜。
テレビ・映画業界の俳優って声って本当に大事だから。
(キレイな声とか通りやすい声っていう意味ではない。
ハスキーでもいいし)
(もちろん、礼音さんの宝塚やミュージカルでの絶大なるお力は
存じ上げております)


あれだけの元トップスターでも
上野のメインドラマのバーターみたいな役で出ていた。


柚希礼音さんは
ミュージカルのビリーの時も出ていたが
Wキャストの安蘭けいさんの方が
やさぐれ感がとても良かったし、
吉高由里子さんの危険なビーナスでも安蘭さんは迫力があったな〜




明日海りおさんも品が良すぎてしまい
埋もれていますね〜


天海祐希さんは顔も雰囲気も特徴がないが
(品はあると思います)
演技がいいので
埋もれなくて宝塚ということも忘れてしまうくらい。



この違いって何かなと考えると



「覚悟」


これに尽きる。



宝塚スターさんは、
ジョブチェンジというか
セカンドキャリアにおいては
前の大スターキャリアは捨て切って


覚悟が必要だと思う。


キレイなまま、上品なまま、では
映像の世界では物足りないのです。