宝塚day クリエーターの視点で観る!

ルールや忖度、暗黙の了解なしに、私見で心のまま書きます。全組観劇東宝組。(➕別箱、大劇場)仕事はクリエイティブ関連。

【赤と黒】礼真琴と組む有沙瞳と詩ちづるが新鮮!



『-Le Rouge et le Nori-赤と黒』


礼真琴の圧巻の歌唱力が響く小箱(898席)。


第一印象は外部のミュージカルみを感じた。




歌唱力に特化した少数精鋭組子さん達での演目なので、


画期的であり、新鮮な演目だった。





潤色・演出の谷貴矢先生と衣装の加藤真美先生が


とにかく素晴らしい。



赤黒薔薇のシャープで耽美なモチーフが


いかされた衣装と美術セットに


目を奪われた。



セットの奥のオンブルも


小芝居をしたり舞台転換したり



宝塚っぽくないとこも


画期的。





では、以下は物語のネタバレなしで感想


礼真琴の表情に心が揺さぶられた


圧倒的な歌唱力(フレンチロック天才!)や


ダンスは見せ場ですが、


こんな静かな儚い表情のこっちゃん、


久しぶりに観た。



こっちゃんは歌、ダンスと言われますが


こんなにもお芝居が深くて巧み。



感動です。



そして、いつも収監されてしまうところも涙!!



有沙瞳、ナチュラル美



1幕のヒロインはくらっち(有沙瞳さん)。


自然で大人っぽいメイクが


ザ・宝塚っぽくなくて


妖艶でしっとりしてたおやかだった。


まるで素化粧のような


美しさ。


考えて見ると


自然な化粧ほど


物語がリアルになる時がある。


あんまり厚化粧すると


表情も分かりにくいし


洗練度に欠ける場合もある。




こっちゃんとの主演コンビ『阿弖流為』から6年。


とても感慨深いし、この二人こんなに合うとは。


くらっちと組むと大人なコンビとして観れるし、


相性も抜群!!!


二人の歌は比類なきほどの感動もの。


ジュリアン(礼)とルイーズ(有沙)の歌、


「愛の言葉」は鳥肌ものです。




アドリブでシャイさを克服!暁千星


一番最初に登場するストーリーテラー&ジュリアンの友人。


ありちゃんはセリフの量も膨大だし


歌って、踊って、芝居して〜。



前回もストーリーテラー役でしたが、


陽だけではなく、いつかは儚い男役を見たい!!




そしてシャイなありちゃんが


客席を巻き込むアドリブを展開する。



大劇場休演日に来ていた


和央さんやまゆぽんにも


アドリブしていたね。www





この挑戦を乗り越えて


吹っ切れたお芝居ができる演者へと


成長されることでしょう。



礼真琴に「小娘」と言われつつ、礼真琴によく似合う詩ちづる


ビジュアルも目を引くし、とにかく演技が良い!


歌もいい、礼真琴にもぴったりでした。


嫌味がなく、


怒る演技でも


ヒステリックな甲高い声を出さないので


聴きやすい。



娘役さんって数年の努力とかそんなものじゃなく


天性の資質ですね。


礼真琴の横でも光ります。



ひろ香祐、小桜ほのか


ヴァルノ夫妻役のこのお二人。


このお二人のおかげで


さらに物語が面白くなる。


ヒーローが本当に素晴らしい演者さんですね。


尊敬します!



専科の英真さんと紫門さん

今回の舞台になくてはならない存在。


お芝居が深いだけではなく


それぞれのエッセンスがあり、


品格があった〜








一人でも多くのファンに見ていただけますように!!!